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左京図書館の高井主任に質問攻めした、の巻

左京図書館には和風美人の図書館員がいる。高井かづみ主任だ。
私は本日、左京図書館で1冊の絵本を手にしていた。『ルネサンス踊り絵本』(原田宿命 文、架空社)という本だ。背のシールはNDC分類のそれではなかった。 E/ルのシールが貼ってあり、OPACではE/E/ルとなっていた。
私は思った。この本を、もしタイトルも作者も知らず、検索によってたどり着くにはどうすればいいのだろう。早速館内のOPAC端末2種類で調べてみた。
ご存知のように、館内には通常2種類、タッチパネル式の使いにくいタイプの端末と、キーボード式の端末がある。タッチパネルをまず調べた。「分類」をみても、1から9までからしか選べなかった。これはご存知のように、NDC分類だ。NDC分類ではない資料は「分類」からは探せないことになる。
左京図書館の高井主任に尋ねてみた。やはり無理らしい。「キーワード」のフィールドに「絵本」と入れて調べても、京都市立図書館に所蔵の全絵本の資料を網羅的に含んでいないだろう。これはタッチパネル式だけでなくキーボード式OPACについても同様だ。高井氏は、OPACで「絵本」で調べると1000件ヒットした、と言った。しかし京都市立図書館の所蔵絵本はそれだけではないだろう。
そこで高井主任に尋ねた。京都市立図書館所蔵の絵本のカタログはありますか?高井主任の答えは、大型絵本に関してなら左京にあるということだった。しかし彼女は相変わらず、(1)所蔵しているのにOPACから検索できない資料が存在する事実、(2)所蔵しているのに所蔵絵本のカタログすらない事実に関して、それが重要な行政の怠慢だという認識がまったくなかった。申し訳なさそうにもしないし、それを恥とすら感じていないようだった。
CD・DVDのカタログに関しては、岩倉図書館ならばOPAC端末横のカウンターで見られるようになっている。それは評価できる。しかし左京はどうだろうか。絵本のカタログがないという事実は重大ではないのだろうか。
今日、もうひとつOPACで不明な点があった。まずタッチパネルのOPACで、キーワード検索に「ぐらも」と入れて検索すると、1件しかヒットしない。タイトル名は忘れたが、神社関係の資料だった。しかもそれは、書誌詳細画面には「ぐらも」に似た文字列がいっさいないのだ。
私は経験から、書誌詳細画面にない情報を拾ったのだということを知っている。高井主任に業務用OPACで確認してもらったところ、「鎌倉」の「くら」と、スペースと、「も○○」という文字列を拾ったようだった。「くら」を拾ったのは、以前この会報で紹介したリコーのLIMEDIOの「あいまい検索」に似た、富士通 Ilis の機能が発動した結果だ。
前にも述べたように、業務用 OPAC だけでなく利用者用のそれにも、書誌詳細画面で「なぜこの検索語でこの資料を拾ったのか」が明らかになるように設計するべきだ。
高井主任にはこの機を利用して次の関連質問もしてみた。「ぐらも」の例では、書誌詳細画面から「ひらがな+空白+ひらがな」の文字列を拾った。しかし「ひらがな+空白+カタカナ」ないしそのバリエーションは拾うのだろうか?
高井主任には通じなかった。わかりやすいように紙に書いて質問した。
書誌情報に「サッカレー 粉」(空白はママ)という文字列が含まれていたとする。OPACの検索語に「かれーこ」として検索すると、その書誌情報を含む資料を拾うのだろうか。
私は経験から、「漢字」と「漢字」間、「ひらがな」と「漢字」間、あるいは「ひらがな」と「ひらがな」間の連結に関しては、拾うと認識している。漢字に関しても、読みを入力するので、「ひらがな」を「漢字」に置き換えても真だ。しかし「かたかな」と「ひらがな」間の連結に関しては、少なくとも「書名検索」では、単語単位でなければ、拾わない。
抽象的でわかりにくいと思うので、具体例を出そう。『ガラスの仮面』を調べたければ、「がらすのかめん」でヒットする。しかし「がらすの仮めん」ではヒットしないのだ。同様なことが、「障害者」「障がい者」に関しても言える。「障害者」と「障がい者」は互いに排他的なのだ。Licoh のあいまい検索もこういった例を考慮していない。単語単位なのだ。
このことの確証が欲しかった。そこで高井主任に確認をお願いした。
この質問がどんな意味(意義)があるのか、まだピンとこない人が大半だろう。そこで、複合名詞を考えてみて欲しい。
「総合うつ病判断」という文字列を探したいとする。「うつ病」には、「うつびょう」「うつ病」「鬱病」など3通りの組み合わせがある。しかし、OPACのシステムをちゃんと理解していないと、どの組み合わせでは検索結果から除外されるのか、不安でしかたがないのだ。
「総合鬱病判断」という文字列を書誌情報に含む資料を所蔵しているのに、OPACのシステムでは「うつ病」を「鬱病」の資料ではヒットしない、という事実があると、重大な機会損失だ。
高井主任はこの質問の意義に関して理解していないはずだ。でも質問に別の機会に答えることについては同意してくれた。
それでもかづみさんはあいかわらず、非言語的手段で「嫌そうな」態度を取る。このことについてはさんざん「市長への手紙」で報告したので、控えめだ。しかし確実に、やる。「障害者」の例をしゃべろうとした時も、かづみさんの発話のオーバーライドにより無視された。その他にもオーバーライドされたが、具体例は忘れた。
ほかにも質問した。OPACの書誌情報の誤りを利用者が発見した。このことを職員に告げた。その職員は気軽にOPACの書誌情報の誤りを修正できるのだろうか。ひとつの修正ごとに、館長決裁が必要なのだろうか。このことを尋ねた。
左京図書館ではどうか、尋ねた。高井主任は、答えかねる、と答えた。システムの変更には中央図書館の職員しか関与できないとのことだった。しかし、私が具体例をあげてわかりやすく説明しているのにもかかわらず、そういった回答だった。私はさらにわかりやすく説明した。
Richard MacAndrew の "Blood Diamonds" の書誌情報に出版社名の情報が欠落している。岩倉図書館の職員にそのことを伝えた。1ヶ月以上経つが、修正がなされていない。その他の入力ミスについてもだ。
もしかして、ひとつの書誌情報を修正するのにも、大変面倒な書類手続きがあるのだろうか。その疑問が背景にあった。
高井主任は、質問の理由が理解できないから、回答を渋った。私は理由を説明した。1ヶ月以上も放置するのが常なんて、中くらい以上の民間企業ではありえないことだ。
高井主任は、信じられない回答をした。書誌情報の間違いを指摘されても、現物が手許にないかぎり、別の館では修正できない(しない)と言った。私は驚いた。ルールに書かれているのですか?マニュアルにはどうかかれているのですか?しかし高井さんは、マニュアルはない、といった。すべて職員の判断で決めている、とのことだ。
私は即座に、高井主任にマニュアルがあるのかないのか確かめてください、そしてもしあれば、見せてくださいとお願いした。見せないのであれば、その理由も付すよう、念を押しておいた。またマニュアルは市教委が作るのか、アスニー作成なのかも尋ねておいた。

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