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香川県立図書館 vs 京都精華大学のレファレンス

埼玉県立図書館と向こうを張れるレファレンスが京都の片田舎にあった。京都精華大学のレファレンスだ。NDLレファ協にアップロードされていたのでぜひご覧あれ。「温暖化人為説と逆の説の真偽について書かれている資料を見たい。」

これと比較してほしいのが香川県立図書館のレファレンスだ。「ヒートアイランドの原因を知りたい(ヒートアイランド関連資料の紹介)」

質問者区分が空欄なので、依頼者が研究者か子供かなどの判断ができない。一応いろいろな文献にはあたったようだ。備考欄に付したインターネットのアドレス も依頼者に教えたのかどうかはこれからはちょっとわからない。だから一概にこのレファレンスが劣っているとは言いにくい。

しかしデータベースの検索がいっさいない。もちろんその図書館にデータベースがあるかどうかが大きな鍵になる。しかし県立レベルの図書館には主要なものが複数置いてあると見るべきだろう。

もう一度京都精華大学のレファレンス回答に戻ろう。レファ協にアップした情報を見てわかるように、このレファ女(ちなみに川北という)は明らかに高度な訓練を受けたレファ女だ。以下の手順を追って系統立てて調べている。

精華大学レファレンスの調査プロセス

①読売新聞記事検索
②関連資料の収集 1.読売新聞記事検索  2.朝日新聞記事検索 3.自館OPAC検索
4.雑誌記事検索(MAGAZINEPLUS)
5.雑誌記事検索(CiNii)
6.所蔵資料NDC:451~519をブラウジング
7.一部研究者が唱える地球温暖化"懐疑論"は下火へ  / 杉浦美香 地球環境 40(12)

一方の香川県立図書館のレファレンスには、こういった系統だったプロシージャーが見えてこない。こういってはなんだが、プロでなくてもできるじゃん、と言われても文句が言えないかもしれない。

もちろん依頼者にとって役に立ったかもしれない。レファレンス回答というものは、質問者の依頼の要求度によって大きく違ってくることも考慮に入れなければならない。しかしレファ協にアップされたものを読むと、レファレンス回答者の訓練度が透けて見えてくることも事実だ。

提供した文献情報の膨大なことにも驚いてほしい。

全国の読者のなかには、京都の片田舎にある、最近漫画関係で知名度は上がってきているものの、比較的知名度の低い大学のレファレンスがこんなにレベルが高 いことは知らなかった人が多いだろう。間違いなく精華大学の学生もほとんどが気づいていないだろう。他のレファレンスと比較してはじめて、その質が高いか 低いかがわかるからだ。

香川県立 対 京都精華大学。勝敗は言わなくてもわかるだろう。

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